ようやく読み終わった感があるのですが、スキャナー・ダークリー、これいいです。この読後スッキリ感は久々に味わいました。最後の数ページまでは、PKディック作品に良くあるダークな感じが漂ってて暗ーくなりそうでした。でもでも...これ以上書くとオチ(こういうオチがあると映画化しやすいかな?)に関わりそうなので、このへんでやめておきます。これ、ディックの最高作品かもっておもいました。映画のほうも楽しみなのですが、「流れよ我が涙...」でも読んでみましょうかね?以下は、ちょっと印象に残った部分を引用(オチに関わりそうなのもあったので、出してないのもあります。)
page50 いったい人間の正体とはなんだよ。(中略)演技はどこで終わる?
page105 値打ちのある品物にかぎって、たいがいは盗品だ。その品物に値打ちがある証拠。
page313 実をいうと、そのふたつの品物がなしとげることにくらべて、たんなる死そのものがなにをなしとげるかについては、あまり確信がない。
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